2009年11月20日

ところで「ナンバー2って?」

プチダイエットを始めてはや数週間。
それなりの成果が出て体重は63kg代に戻ってきた。

さて着陸の許可で「You are number 2, follow the Bonanza on 3 mile final(あなたは2番目。3マイルファイナルにいる『ボナンザ』に付いて行け。)」と言われたりする。「ついていけ」ってどういうこと?

着陸順の指定を「Sequence」という。「順番」だ。タワーは空港周りの飛行機の位置、距離、飛行速度を考慮し、誰を先に着陸させるか判断し、パイロットに伝える。

タワーが「Can you make short approach?(ショートアプローチできますか?)」と聞いて来ることがあるが、タワーも思案中ということだ。ショートアプローチとは、ベースを省略してダウンウィンドからファイナルに小回りして飛行距離を短くして、さっさと着陸することだ。可能だと答えれば(affirmative=Yes)あなたは一番になるだろう。出来ないと答えれば、どこかにいる別の飛行機を一番に指定し、あなたは二番手、おそらく「extend downwind」といわれて誰かを追いかけることになる。

二番手になった場合は、まず先行機がどこにいるのか見つけよう。二番手の指定をするのはタワーだが、指定があった以上二番手でいつづける責任はパイロットにある。うっかり先行機を追い越したりすると重罪だ。先行機が見えない場合は、タワーに聞くこと。「say my traffic」とか「say my sequence now?(今私何番手?)」とか「negative contact still」とか何とか確認しよう。勝手に先行機はもう着陸したと思い込んで行動すると痛い目にあう。

先行機を発見しても、機種を大まかに確認して、飛行速度を見積もる。自分より速いか遅いかが問題。他機との間隔を取ること(separation)はパイロットの責任。二番手にはいるけど先行機に接近しすぎてもいけない。相手が速ければいいが、逆だとどんどん距離が詰まる。いろいろ考えることが多いのだ。

2009年11月12日

知りたくない電話番号

何とか電話番号を知りたくて必死になる。冗談を言って笑わせて、ご機嫌をとってようやく聞き出した番号を大切に保存。これで彼女に近づけた。意中の人でなくても、電話番号をもらうと「この子俺に気があるのかな?」なんていい気になったりする。

ところが、聞きたくない番号がある。管制塔の電話番号だ。無線で「番号教えるから後で掛けて。」なんていわれるとぞっとする。たいていはお叱りだ。下手すりゃ免停。

昨日、Kenと一緒にセミノールでリバモア(KLVK)に行った。我々が接近していく途中、タワーが誰かにゴーアラウンドの指示を出した。しかもやや緊迫した声で。しばらくして
Tower "Cessna XXXXX, possible pilot deviation, call Tower after landing. I will give you the number to call. Advise when ready to copy."

「pilot deviation」とは法律、または規則違反のことだ。「possible」も着いて「違反の可能性あり」。着陸中の機にゴーアラウンドの指示を出さねばならないとすると、他の機が滑走路に許可なくうっかり進入したと考えられる。 これは大罪だ。
「call Tower after landing」着陸後、管制塔に電話しろ。「I will give you the number to call」=「電話番号教えてあげる(直訳すると、『掛けるべき番号をあげよう。』」
「Advise」は「教えろ」だから「Advise when ready to copy」は「書き取る準備が出来たら教えてね。」
Cessna XXXXX " Livermore Tower, Cessna XXXXX, ready to copy"
(書き取り準備完了)

こうしてセスナは管制塔の電話番号入手に成功。この後電話でどんな会話になったかは知らないが、パイロットはブルーな気持ちでいっぱいだったに違いない。タワーにお茶に誘われることは滅多にないから。へましないように気をつけようね。
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2009年11月02日

続けて!「Continue」

今日から冬時間だ!
正しくはPST( Pacific Standard Time=西海岸標準時間)。
朝一時間ゆっくり寝ることができる、ありがた〜い日だ。

さて、トラフィックパターンのダウンウィンドまで来て、そろそろ着陸のクリアランスがもらえるかと期待していると、「continue」といわれることがある。何を続けろって言うのさ?
Tower " Cessna 5151B, RHV tower, continue, traffic is hold in position"

これは後半が大事で「滑走路上で離陸を待っている(hold in position)機(traffic)がいる」から、本当は着陸の許可をあげるタイミングだが、決まりであげてはいけないことになっている。だから、普通にアプローチを「続けろ。」という意味だ。ベースも普通どおりにすればいいし、ファイナルに曲がってもいい。そのうち許可をくれる。

場合によっては、
Tower "Cessna 5151B, RHV tower, continue approach, expect clearance on base."

といってくれたりする。「ベースで許可をあげる予定だから、そのまま続けてください。」という意味だ。特にダウンウィンドを伸ばしたりする必要はない。ただし「Continue downwind」といわれたら「extend downwind」と同じ意味だ。

ほかにも「continue upwind(アップウィンドを伸ばせ)」とか「continue right turn to downwind(そのまま右旋回を続けてダウンウィンドに入れ)」という使われ方もある。何を続けて欲しいかはよく聞いて欲しい。

2009年10月28日

ノースウェスト機、目的地通過?

今日は風が強いね。

本題と関係ないけど、ノースウェスト機が目的地を150マイルも通過してしまった事件。ニュースでは「両パイロットノートブックパソコンを使用し、会社の勤務管理システムを見ていた。」というんだが。

ありえない。仮にもパイロットというもの、パソコンを使ってようが、へんてこな本を読んでいようが、ATCからの呼びかけに、機長もポパイコパイも気付かないなんて、そんなことあるか。一時間以上も!本当ならパイロットのupwind風上に置いておけないぞ。

「居眠りしていた」というほうが真実味がある。旅客機は自動操縦もあり、クルーズに入るとあまりすることもない。しかも上空はあまりゆれないし、ぽかぽかと暖かくて・・・。我々小型機のほうが人馬一体となって(馬じゃないんですけど)必死に飛ばしているという感がある。安全のためについている自動操縦に頼りすぎてやいないか?策士、策に溺れるというのはこのことだ。

以前ANAの機長が、査察フライトなのに居眠りしてしまう事件があった。覚えてる?その時はコパイが起こしたけど、その後また寝ちまったって。査察なのにそんなことが起こるならば、普段どれだけ日常的にそんな状態で飛んでいるのか、想像するに恐ろしい。

いずれにせよ(パソコンを使ってようが、居眠りをしてようが)、乗客は知らぬが仏。パイロットって凄いプロフェッショナルで、エキスパートで高潔で頭脳明晰沈着冷静、というイメージがあるが、実際にはただの人・・・よりも変わった人が案外多い。知れば知るほど怖くなる。

ATCを克服して、ライセンスを取ろうというブログの趣旨だが、もっと基本的なこと=「パイロットは人の命を預かっている」、という責任感を忘れてはいけません。
posted by kiyo at 07:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月25日

伸ばして!「Extend」

パターンを飛んでいると時々タワーから「extend downwind」と呼ばれることがある。「extend」は「伸ばせ」という意味で、どうやらダウンウィンドレッグを伸ばして、ベースに曲がるのを遅らせて欲しい様だ。

Tower "Cessna 5151B, RHV tower, extend downwind, you're number two, follow the Cub on three miles final, report the Cub insight"

うわ〜。たくさん言われた。でも、伸ばす理由もわかったぞ。どうやらファイナルマイルにいる、パイパーカブという飛行機に着いていかなくてはいかない。カブの後ろに回るために、ダウンウィンドを伸ばして欲しいのだ。
「report the Cub insight」は「カブを見つけたら(insight)報告しろ(report)」ということだ。

リードバックは
5151B "Extend downwind, number two, looking for the Cub, 51B"

こういう時は、勝手にベースに曲がってはいけない。タワーがいいというまでまっすぐダウンウィンドを飛ぶ。先行機を見つけたら、「Traffic insight, 51B」と言ってやると許可をくれる。
Tower " Cessna 51B, RHV tower, right base at your discretion, runway 31 right cleared for the option"

「at your discretion」とは「あなたの裁量で」。つまり「ベースに曲がれ」という命令形ではなく「必要と思うならもう曲がっていいですよ」という意味だ。リードバックは
5151B "31 right, cleared for the option, 51B"

でいいだろう。

2009年10月20日

もうやーめた「ターミネイト(terminate)」

こうやって何度も何度も離着陸を繰り返し、腕を磨いていくが、そのうち疲れてきて集中力が低下する。それ以上の練習は効果的ではないので止めよう。「もうやめる」と告げるには「ターミネイト(Teminate)」といえばいい。
5151B " RHV tower, Cessna 5151B, terminate"
Tower " Cessna 51B, RHV tower, contact ground, good day"

なんて会話になる。だんだん英語に慣れるとなんとなく過去形、過去分詞を使ったりする人がいる。
5151B " Cessna 51B, RHV tower, terminated"

これはNG。「抹殺されちゃった」と聞こえる。バカか

その後は普通にグラウンドコンタクトし、もとの場所にタクシーして今日のフライトは終わり。お疲れ様。

2009年10月16日

タワーが忘れていたらリクエスト。

タワーも人の子だ。着陸した飛行機についての指示を忘れてしまうこともある。いつまでたっても指示がない場合は、パイロットからリクエストしてやっておくんなせイ。

ここでもいつものフォーマットで。クローズドトラフィックの時は、RHVに限って言えばタワーの周波数のままでよい。他の空港ならグラウンドにリクエストになるが、タワーから「グラウンドにコンタクトしろ」とも言われない時はとりあえずタワーに言ってみよう。

5151B "RHV tower, Cessna 5151B, Delta, taxi for closed traffic"

Deltaとは場所のことだ。タクシーウェイの名前で自分の位置を告げる。そうするとようやくクリアランスをくれるという寸法だ。

タワーにしてみても、何回も練習してる期にいちいちクリアランスを出すのが面倒くさいこともある(閑な時はいいのだが)。そんな時は

Tower " Cessna 5151B, RHV tower, taxi to runway 31 right via taxiway Y each time in the pattern"


ということもある。ハッキリって手抜きだ。「each time in the pattern」とは「パターンでの練習中は、着陸後毎回」Yをとおって31 ライトに戻っていいですよ、という心温まるクリアランスだ。次回からは、着陸後、勝手にYから31ライトにタクシーをはじめよう。

もちろんこれはRHVだからこそできる特殊な例で、他の空港では、着陸後いちいち「contact ground on 121.7」といわれて、毎回タクシーのクリアランスをもらう必要がある。そっちのほうが普通だが。

2009年10月15日

着陸後、もう一度離陸。「Taxi backと Back Taxi」

「cleared for the option」と言われていても、最初のうちはフルストップする。滑走路からタクシーアウトして、アフターランディングチェック。さてもう一度離陸したい。勝手に滑走路に向かってタクシー始めるとNG。ここでも許可をもらわないと。

通常、クローズドトラフィックリクエストしておけば、向こうのほうから(タワーから)勝手にここでクリアランスをくれることが多い。
Tower "Cessna 5151B RHV tower, taxi to runway 31 right via taxiway Y."

RHVの場合、タクシーウェイ「Y」はタワーの管轄なので、グラウンドではなくタワーがタクシーのクリアランスをくれる。リードバックは
5151B "31 right via Y, 51B"

でいい。

場合によっては「taxi back to runway 31 right」という言い方をされるが同じ意味だ。

31 leftを使って離着陸の練習をしていると
Tower" Cessna 5151B, RHV tower, back taxi on runway 31 left"

と言われることがある。「taxi back」と「back taxi」って順番が変わっただけじゃないのと思うだろうが、だから素人は困るそれだけではない。

「taxi back」だけだと経路の指定がない。「via taxiway Y」などといわれてはじめて経路がわかる。
が「back taxi」と来ると「トラフィックの流れに対して反対に」タクシーしろと言う意味で「on」があっての「31 left」だからランウェイ31レフト上を、反対向けに逆行して離陸位置に戻れ、という意味になる。「いちいち31ライトを横切ってYまで出てタクシーバックは大変だろう。空港が閑なら近道させてやろう」と言う親心なのだ。頭に「Make one eighty,(180度ターン=Uターンをして)」をつけて
Tower " Cessna 5151B, RHV tower, make one eighty, back taxi on runway 31 left"

と言うこともある。なかなかやるぞ、たわー!




2009年10月06日

これ着陸の許可?Cleared for the option

トラフィックパターンを回って離着陸を練習中、RHVでは通常ダウンウィンドに来ると、タワーのほうから勝手に着陸のクリアランスをくれる。空港によってこのしきたりは違う。ダウンウィンドで毎回レポートしろと言う空港もある。レポートの仕方は

5151B " RHV tower, Cessna 5151B, downwind"

だけでいい(実際はRHVではレポートは不要だが)。ここでタワーからのクリアランス。

Tower " Cessna 5151B, RHV tower, runway 31 right, cleared for the option"


これが着陸の許可なのだが、初めて聞いたときは「クリヤードフォァジアクション」と言ってるように聞こえた。正しくは「オプション」なのだが、発音は「アプション」に近い。「オ}と「ア」の間くらいの音なのだ。続きを読む

2009年10月05日

右?左?確認したい離陸許可

ここでまた、通常どおり離陸の許可をもらうのだが、よく聞いて欲しい。

RHV tower" Cessna 5151B, RHV tower, make right traffic, runway 31 right, cleared for takeoff."


赤い文字で書いたところに注目。「メイクライトトラフィック?」何のこと?
これは「右回りのトラッフィックパターン(right traffic pattern)」のことだ。クローズドトラッフィックでは、離陸した滑走路に戻ってくるため、長方形に飛ぶが、この場合は右回りの長方形を描けということ。RHVは滑走路が二つあるので、特に指示がなければ右の滑走路から離陸したら「ライトトラフィック」、左の滑走路から離陸したら「レフトトラフィック」で回るしきたりになっているが、100%そうとは限らない。管制官が必要と判断した場合(外から空港に帰ってくる機の進入コースとの兼ね合いなど)、右の滑走路から離陸するのに、レフトトラフィックを作れと言う指示も結構ある。

RHV tower " Cessna 5151B, RHV tower, make left traffic, runway 31 Right, cleared for takeoff"


リードバックもこのことをはっきり言う。

5151B " Left traffic, 31 right, cleared for takeoff, 51B"